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ユニバーサルデザインとは?

ユニバーサルデザイン(UD)とは、
文化・言語・国籍の違い、老若男女といった差異、障害・能力の如何を問わずに利用することができる施設・製品・情報の設計(デザイン)をいう。

ユニバーサルデザインの7原則

  1. どんな人でも公平に使えること
  2. 使う上で自由度が高いこと
  3. 使い方が簡単で、すぐに分かること
  4. 必要な情報がすぐに分かること
  5. うっかりミスが危険につながらないこと
  6. 身体への負担(弱い力でも使えること)
  7. 接近や利用するための十分な大きさと空間を確保すること

バリアフリーとは?

バリアフリー(barrier free)とは英語の「バリア(障害、障壁)」と「フリー(自由、取り除く)」と言う言葉で、本来は建物や道路の段差を取り除くと言う事を示す言葉です。

現在では、高齢者・障害者等の社会生活弱者が生活する上で物理的な障害・障壁を取り除いた状態だけでなく、心理的・精神的(偏見・差別など)・社会的(情報伝達の制約)・制度的観点で、設備やシステム、あるいはその運用などが社会生活弱者に広く対応している事を差します。 バリアフリー(barrier free)と言う言葉は、日本国内で普及・拡大解釈された言葉で、本来は「アクセシビリティ」(accessibility)と言われるようです。

公共の建物・施設をはじめ、電車(駅)・バス等の交通、旅館・民宿・温泉・ホテルなどの宿泊施設から、一般の住宅・マンションの新築・リフォームまで、あらゆるところで高齢者や障害者だけでなく、すべての人に生活しやすい社会環境が求められています。

このマークの名称を知っていますか?

この車椅子をデザインしたマークを駐車場などでよく見かけると思いますが、正式名称は「国際シンボルマーク」と言います。誤解されている方もたくさんいるのではないかと思いますが、車椅子の方だけを対象※にしているのではありません。ですので、障害者用のスペースが設けてある駐車場などは車椅子でない方も利用できます。より世間の理解が深まらないと「モラルに反する」と思われる場面が出てくることもあるかもしれません。
※JSRPDでは「移動能力が限定されているすべての者」が利用できるとしています。

このマークは1969年に国際リハビリテーション協会(RI)が定めたマークで、障害をもつ方が利用できる施設であることを示す世界共通のマークです。国内では日本障害者リハビリテーション協会(JSRPD)が管理しており、日常生活の中の様々な場所でこのマークを使った看板が使われるようになりました。

バリアフリーデザインとユニバーサルデザインの違い

バリアフリーデザインは高齢者や障害者等の社会生活弱者が生活する上で障害となる事を改善していく事ですが、ユニバーサルデザインは上にもあるようにすべての人を対象としています。

「文化・言語・国籍の違い、老若男女といった差異、障害・能力の如何を問わず」とありますが、手が大きい・小さい、力が強い・弱いなど、あらゆる個人差に関係なくすべての人がいつでもどこでも利用できるデザインと言う考え方です。ツクル側の思考だけでなく、利用する側の立場になってツクル事ですね。

例えば、車椅子の方がバスに乗れるようにリフトを付けることはバリアフリーですが、すべての人が利用できるようにバスの床面を低くしたり、乗り場の環境を整えて、段差をなくす事がユニバーサルデザインです。

ホームページなどの情報も当てはまりますが、コントラスト差を付けて見やすくするだけでなく、視覚に障害がある方でもはっきり見えるように色合いをコントロールすることをカラーユニバーサルデザインと言います。

もう1点、ユニバーサルデザインには、美しさとか親しみがあるいう考えも含まれます。対処療法的な策でバリアフリーにするのではなく、はじめからすべての人が利用できる環境に調和したデザインにする事が望まれています。